昨日のマーケットは米中貿易戦争への懸念が後退したことで、
USD高・円安がメインのマーケット展開となっていっているようです。
欧州通貨には特に強いモメンタムはないようです。
しかし本日早朝にトランプさんが追加関税の検討を指示したという
ニュースが流れたことでやや巻き戻しの動きも入っているようですね。
基本的には株高・USD高・利回り上昇と
リスクオンへの動きが強まっているようですが、
追加関税の示唆を受けて中国側の反発に注目が集まり、
まだまだ予断を許さない状況が続きそうです。
特に一方では、本日の米雇用統計も気になります。
<本日の注目イベント>
15:00(欧)独 鉱工業生産 (前年比)
16:45(欧)欧州中央銀行(ECB)クーレ専務理事のスピーチ
21:30(米)非農業部門雇用者数
21:30(米)平均時給 (前年比)
21:30(米)失業率
21:30(米)労働参加率
21:30(米)平均時給 (前月比)
21:30(加)雇用推移(ネット)
21:30(加)失業率
21:30(加)労働参加率
23:00(加)Ivey購買部協会指数
23:00(加)Ivey購買部協会指数
00:15(英)BoEカーニー総裁講演
02:00(米)ベーカー・ヒューズ米掘削リグ稼働数
04:00(米)消費者信用残高
<本日の売買戦略で感じた事など>
① 本日のマーケットの状況と感想、見通しなど
本日は毎月恒例の、米雇用統計の日です。
当然のように良ければUSD高、悪ければUSD安ですが、
今回に限って言えば下値リスクの方が大きいと考えられます。
数字が良かったところで、USD高になるためには
FRBの見通しを上方修正させるほどの内容でなければなりませんが
そもそも1回の雇用統計の結果だけで
経済見通しが変わるとも思えません。
今週に入ってすでにややUSD高傾向にある中で
悪い数字が出た場合はUSDロングポジションが外され、
下げが加速するリスクはとても大きいと考えられます。
さらに米中貿易戦争の行方もリスクとして内在しています。
手放しでUSDを買っていくにはネガティブ材料が多く、
むしろ雇用統計を口実にして、USDを売るほうが
ネガティブ材料へのリスクヘッジにもなり、
理に適う形となるとも言えそうです。
仮に雇用統計が悪くてもUSD安が進まないとすれば
雇用統計が悪くて株価が上がる、というパターンが
示現した場合と考えています。
結局はいつも出たとこ勝負の雇用統計ですが、
いくつかのシナリオをもって臨むことが大事ですね。
② USDJPY(ドル円)
107円台に乗せて、その後もしっかりのUSD円。
日足を見るとゴールデンクロス示現も。
一目の雲が抵抗になりそうな形。
雇用統計までは107.1-4のレンジ逆張りで臨みたいと考えています。
③ EURUSD(ユーロドル)
EURUSDはじりじり下げる形が続いています。
日足で雲下限がサポートとなっていますが、
割れると下落トレンド入りが加速するかもしれませんね?
雇用統計まではレンジ逆張りが無難といえそうです。
④ GBPUSD(ポンドドル)
GBPUSDも昨日はUSD高で、日足の21MAを割ってきました。
いったん売り目線で見ていった方がいいかもしれませんが、
今日の雇用統計までは当然動きにくく、
レンジをイメージして逆張り方針がよさそうですね。