すばやい反応でトレンド転換をとらえれる指標が、ウィリアム%Rです。
RSIと似た別のオシレーター系指標の「ウィリアム%R」ですが、ウィリアム%Rの計算式は、
「(n日間の最高値-当日の終値)÷(n日間の最高値-最安値)」×100(%) です。
この場合、グラフが上にあると「売られ過ぎ」、下にあると「買われ過ぎ」と表示方法がRSIなどと真逆になってしまうため、0%~-100%の表示にして使うのが一般的です。
「ウィリアム%Rが-20%以上で買われ過ぎ、-80%以下で売られ過ぎ」というように、判断方法はRSIと同じです。
ただ、RSIが期間中の値幅の合計から算出するのに大して、ウィリアム%Rは、期間中の最高値と最安値という2点のみ注目して値幅を算出。現在値がその値幅のなかのどの位置にあるかを示したものです。
現在値が期間中の最安値を更新し続けば0%に張りつきますし、最安値更新なら-100%に張りつきます。
RSIに比べて上下動が頻繁で、反応速度が速い点が魅力でもあり、欠点でもあります。
反応速度の速さを生かして、トレンドの転換点をすばやく見つけることも可能ですが、ダマシが多くなるという弊害もあるというわけです。
また、「買われ過ぎ・売られ過ぎ」ゾーンに張り付く期間がRSIなどに比べて長いのも特徴といえます。そのため、
● 売られ過ぎゾーンに長く張り付いたあと反転上昇→買い
● 買われ過ぎゾーンに張り付いたあと急落→売り
といった判断をすると、相場の変化をすばやくとらえることが可能となります。