日銀政策決定会合は政策変更なし。
「展望レポート」では2019年度と20年度の物価見通しを引き下げた。
特に19年度は1.4%から0.9%へと大きい。
原油価格下落が大きな理由だが、
当初高めに出した物価目標を次第に引き下げるのは、
すでに年中行事化している。
「2%の物価安定目標に向けたモメンタムは維持されている」
という念仏も相変わらず。
米中貿易摩擦や、欧州の政治問題、
中国経済減速などをリスクとしてあげ
「下方リスクが少し高まってきた」ことを認める一方、
「経済・物価、金融情勢を見て、必要があれば追加的な措置もとる」
と言及したが、具体的に取れる手段には限りがあり、
日銀の手詰まり感は高まっている。
しかし、まだすぐには追加的手段が必要にはならないだろうが、
何かあれば「円高」となるリスクは明らかだ。
現状の為替市場はポンド円の買い戻し等で円安に推移しているが、
次に何か「リスク」が顕在化した場合、
当然円高方向への動きとなる。
それに対しては十分心づもりをしたい。
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